ゲームにおける悪堕ち紹介・第11回

今回は「テイルズ オブ エターニア」に関する悪堕ちキャラ紹介です。

(シナリオ終盤に関するネタバレを含みますので、ネタバレを許容で きる方のみ先にお進みください。)


 


タイトル:テイルズ オブ エターニア

キャラクター名:シゼル

シゼル → シゼル(ネレイド)→(ネレイド)
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(画像はPSP版よりスクリーンキャプチャ)

シゼル(堕ち後)
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(画像はエンターブレイン刊「テイルズ オブ エターニア オフィシャルガイドブック」より転載)

テイルズ オブ エターニア(以下TOE)よりシゼルです。
属性は「憑依・同化・異形化」です。


シゼルは主人公の一人、メルディの母親です。
そして、本作のラスボスでもあります。

まずはTOEの世界のことを予備知識としてご理解ください。

TOEの世界、“エターニア”はインフェリアとセレスティアと呼ばれる二つの大陸が上下に向き合っている特殊な世界であり、これら二つの大陸間はオルバース界面と呼ばれるフィールドで区切られているため、各大陸間の交流はほぼなく、それぞれの文明が発展してきた世界です。

主人公の内、リッド、ファラ、キールはインフェリアンです。
インフェリアは王国によって統治されている身分制度のある世界であり、晶霊術が発展しています。
所謂“ファンタジー”の世界であると言えます。

一方で主人公の内、メルディ、チャット、フォッグはセレスティアンです。
セレスティアは実力主義の世界で、その大陸を治める総領主と各地方を治める領主から成ります。
実力主義というのは力があるものが世界を治めるとい うもので、常に領主はその地位を狙われ、争いが耐えない世界です。
しかしながら、実力のある領主は民衆を守るだけの力を所持し、民衆から尊敬されています。
また誰にでも領主の座が狙えるという点で、実力社会=身分制度のない平等な世界でもあります。
インフェリアとは対照的な現代的な世界であると言えます。

この二つの世界を結びつける経路はロケット等で空を飛ぶ以外は非常に限られており、“光の橋”というインフェリア→セレスティアへの一方通行の経路しかありません。
(厳密には他にも経路はあります)

さて、本題のシゼルについて。

シゼルはセレスティアンなのですが、メルディの父親バリルはインフェリアンであり、メルディはハーフということになります。
バリルは有能な光晶霊術士で、光の橋の存在を証明するために単独光の橋を渡ってセレスティアにやってきました。
そのときに大怪我を負ってしまうのですが、そのときにたまたまその場に居合わせ、バリルを介抱したのがシゼルです。
その後、バリルとシゼルは結婚し、メルディを出産します。

バリルは晶霊術士としての実力が認められ、当時の総領主ビリアルによって地方領主に任命されますが、バリルの唱える「非物質世界への回帰」が民衆の支持を得ていることに危機を覚え、バリルを謀殺しようとしました。

屋敷をビリアル兵に囲まれたバリル一家は各自脱出を試みますが……

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バリルの忠臣ヒアデスの裏切りにあってシゼルとメルディはビリアルに捕縛されます。
二人を盾にされたバリルはおとなしくビリアルに投降します。

この時、シゼルがビリアルに反抗するのですが、それがビリアルの怒りを買い、シゼルが射殺されそうになります。
そのシゼルをかばって盾になり、蜂の巣にされるバリル。

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バリルが息絶えた後、さらにシゼルも蜂の巣にされます。

バリルを失い、憎しみに支配されるシゼル。
その瞬間、ネレイドがシゼルに語りかけます。

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実は、シゼルは闇の極光術と呼ばれる、絶大な破壊力を誇る闇の力を行使できる資質を備えた数少ない人物であり、ネレイドの誘惑によりそのまま闇の極光を開花、その場にいた人々を闇の極光術により葬り去ります。

ネレイドとはエターニア、および“物質世界の創造主”であるセイファートと対立する“非物質世界(バテンカイトス)の神”であり、かつてセイファートの使者レグルスによりレグルスの丘の最深部に封印されていました。
(これは諸説あって、封印されていたのはネレイドに関する何かであり、ネレイド自身は封印されていない、または封印できない存在であるとも考えられていますが、ここではネレイドが封印されていたとします)
しかし、その封印が何らかの影響で完全に解け、かつてラシュアンの惨劇(後述)を引き起こしました。

非物質世界とは精神世界のようなもので、ネレイド自身が精神世界の存在であり、人の心を乗っ取ることでしか活動できません。
乗っ取る、といっても実際ネレイドが憑依するわけではなく、人の心にある闇がネレイドに変化するというのが正しいそうです。

シゼルを乗っ取ったのは、シゼルがバリルの唱える「非物質世界への回帰」(実はこれは、みんな心を大切にしましょう、というそれほど宗教性の強くない論)を強く支持していたこと、そして闇の極光術の資質を所持していたことが理由でした。
ネレイドの目的は「非物質世界(バテンカイトス)への回帰」そして「闇の極光術の完成」であり、このためにシゼルを利用し、インフェリアとセレスティアを衝突させ、エターニアを崩壊させるグランドフォールを引き起こそうと画策します。

ネレイド自身は「シゼルと目的が一致したために力を貸した」と言っていますが、実質、シゼルと同化、シゼルの精神を支配下に置いているため、このシゼルはシゼルの姿をしたネレイドであるといえます。
しかしながら、シゼルの精神は消し去られていないことが判明します。

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さて、ここからはTOEの本編の話です。

セレスティアからグランドフォールを止めようとインフェリアにやってきたメルディはインフェリアでリッドたちに出会います。
この時点で判明していることは「セレスティアの総領主“バリル”がグランドフォールを引き起こしている」ということです。

グランドフォールを止めるにはインフェリアとセレスティアの大晶霊たちの協力が必要です。
リッドたちはインフェリア、次いでセレスティアで大晶霊たちを仲間にしていき、ついにバリルの居城に乗り込みます。

しかし、バリル城の王座に座っていたのはミイラ化したバリルの死骸。
実は、バリルの名前を利用してシゼルが裏で暗躍していたのです。

シゼルに挑むリッドたちですが、闇の極光術を使うシゼルになすすべもなく敗れてしまいます。

闇の極光術に対抗できるのは真の極光術。
この資質を持つリッドがセイファートの試練を乗り越え、真の極光術を身に付けます。

そして姿を現すオルバース界面上のシゼル城。
シゼルの精神世界(バテンカイトス)で構成された城を抜け、再びシゼルと対峙します。

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闇の極光術「エターナル・ファイナリティ」を真の極光術「極光壁」で防ぎ、なんとかシゼルを撃破するリッドたち。

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グランドフォールを止めると意気込むリッドたち。
そのリッドたちを一蹴して、本当のシゼルが……ネレイドが姿を現します。

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このネレイドも倒し、グランドフォールは止まった……かに見えました。
しかし、既に両大陸は臨界点を突破しており、引き離すことは不可能でした。

ここでポイントとなったのが極光術。
しかし、リッドの極光術だけではグランドフォールは止められません。
そこで闇の極光術の資質を持つメルディが加勢に加わります。
しかし、闇の極光術を使用することにより闇に心を囚われそうになるメルディ。

そこに、ネレイドの支配が解けたシゼルがやってきます。

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シゼルの命を掛けた一撃により、グランドフォールは寸前で回避されたのでした。


さて、上でさらっと言いましたが、メルディも闇の極光術の資質を持っています。
シゼルが資質を持っているのなら、メルディも持っていてもおかしくはないですね。

前述のビリアル謀反事件の際に、闇の極光術によりその場にいたすべてが葬り去られたのですが、闇の極光術を回避できたのが2人……メルディとヒアデスでした。
メルディは闇の極光術の資質を持っている事から、ヒアデスは裏切ったという理由から(作品中では明示されませんが、彼も資質を持っていたのかもしれません)、闇の極光術の完成のための実験台にされます。
メルディは早々に放棄されたのですが、ヒアデスの方は精神が狂うまで実験を繰り返されたらしく、リッドたちと都合3回戦うのですが、戦うごとに人間性が薄れ、怪物化していっています。

自分の父親バリル(本当はシゼル)がグランドフォールを引き起こそうとしている……そのことがまだ年端も行かない少女メルディを突き動かしていたんですね。
メルディはビリアル謀反事件の際に気を失っていたため、バリルが殺されたことを知りません。
そのため、バリル城でシゼルに会ったときに、驚愕したと思います。

グランドフォールを引き起こそうとしているのは自分の母親の真意なのか、それとも母親の姿をした何かなのか。
自分は母親を討たなければならないのか。
そうも考えていたのかもしれません。
メルディはシゼルの真意を確かめるべく、再びシゼルに会う必要があったんですね。

そして、シゼル城で再びシゼルと対峙した時、メルディの迷いは吹っ切れたわけです。


さて、闇の極光術の資質を持つメルディは、資質を持っていることを自身が気づいていたかどうかは知りませんが、幾度となく闇に心を支配されそうになったようです。

以下はレグルスの丘の最深部での一場面。
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ここには前述のように、ネレイドに関する何かが封印されていました。
しかし、その封印も解け、異常に気付いて見回りに来たファラの父親:ノリスにネレイドが憑依、モンスター化した彼は“ラシュアンの惨劇”を引き起こします。

とまぁ、ネレイドが憑依すると悪堕ちする!みたいな便利キャラになってますね、はい。

そして、また、ネレイドに憑依された、かつての英雄が隠しダンジョンの奥深くにいるのですが、それはここでは詳しくは語らないことにしましょう。

メルディがネレイドに精神を支配されていたらどうなったか?
その疑問に答えたのがこの方のイラストだと思います。
(勝手に引用して申し訳ありません!)


ちなみに、ネレイドの呪縛から解け、自らの意思でグランドフォールを止めようとしたシゼルですが、

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手から触手が生えます。
えーと、ネレイドの呪縛から解放されているので、ネレイドの影響で触手が生えた……わけじゃないですよね。
まさか自分で生やした……のか?
真実は闇の中。


TOEは、SFCながらオープニングに主題歌が付いていることで有名になった「テイルズ オブ ファンタジア(TOP)」、各キャラにボイスが付き、流麗なアニメーション(とリオン・マグナス)が話題となった「テイルズ オブ デスティニー(TOD)」に続くテイルズマザーシップタイトル3作目です。

前2作に比べて等身が上がり、キャラクターがよく動くようになったため、よりアグレッシブなアクションRPGとなった作品と言えます。
もちろん、主要キャラクターにはボイスが付いており、随所にアニメーション、CGムービーが挿入されています。
キャラクターデザインは、いのまたむつみ氏。
TOEの世界観とキャラクター、戦闘システム、シナリオ、音楽と、どれもバランスの取れた作品であり、この後に続くリニア戦闘システムのテイルズシリーズの源流を作った作品です。
そして、TOE自身が完成度が高く、TOE、もしくは次回作「テイルズ オブ デスティニー2(TOD2)」(あるいはTOD)がテイルズの最高峰であると主張する人も結構います。

もはや戦闘システムとか、テイルズについて説明することは、なにもないですよね~。

TOE自体は2000年に発売されたのですが、2005年にPSP版がリメイクされました。
PS版はDisc3枚組みなのですが、PSP版はディスクチェンジがなく、また容量の関係でPS版に挿入されなかったムービーがいくつか追加されています。
また、グラフィックが格段に綺麗になり、画面も広くなり、バグも修正されています。
一方でポケステ対応ゲームが遊べなくなっているなど、PS版と比べて制限されている部分もあります。

オススメはPSP版ですが、ポケステで遊びたい!という方にはPS版をオススメします。
TOEは普通に良作なので、多分ほとんどの方に楽しんで頂けるゲームだと思います。


実は、TOEの前に出た作品を先に紹介したかったのですが、どうやらPSPでやるとムービーでフリーズするらしく、スクリーンショットを撮るには実機でやらないといけなくなりました。
年代的に、そろそろPS2とか、次世代機に移行する時期なので、綺麗なスクリーンショットは撮れない、または今回みたいに画像豊富な紹介はできないと思います。

とりあえず、次回紹介する作品では悪堕ちキャラが2名、幸い、公式イラストが豊富なのでそちらを駆使して紹介するかもしれません。
乞うご期待!

ゲームにおける悪堕ち紹介・第11回」への3件のフィードバック

  1. アクノス所長

    テイルズはエターニアまでは随分とやり込んだぁ…
    ネレイド戦で特定の技を相手の技にあわせて発動しないと
    有無を言わさずゲームオーバーにされるのを鮮明に覚えてますw
    あと、シゼルの手から触手。
    友人も「なんで?」と言うほど唐突だったw
    (ネレイドに憑依された状態でも一度もそんなモノを出さなかったはずなので)
    しかし、言われてみればメルディも悪堕ち要素あったんですねぇ…
    見た目と性格から、そんなのすっかり忘れてましたw
    どちらかというと、ファラの方がトラウマもってたので印象深いですな…
    そして何より、殺劇舞荒拳が強すぎるんだよ!
    2では出番の少ない精霊が出て来たり
    ゼクンドゥスとかファンタジアをプレイしてる人には嬉しいキャラがいっぱいでした。

    返信
  2. シュー

    コミケではどうも、わざわざいらして頂きありがとうございます。
    冷たいものは非常に助かる状況で、救われましたw
    ぜひぜひ、次回もこれからも遊びに来て頂けますと嬉しいです。
    是非とも、今度は打ち上げにも来て下さい!
    飛び入り大歓迎であります

    返信

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