前回に引き続いて「ヴァルキリープロファイル」の悪堕ち紹介、おまけ編です。
前回の 異形化よりは、こちらの「黒化」の方が悪堕ちらしいです。
まぁ、悪堕ちじゃないからおまけ扱いなんですがね！

（シナリオ終盤に関 するネタバレを含みますので、ネタバレを許容できる方のみ先にお進みください）

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タイトル：ヴァルキリープロファイル（ヴァルキリープロファイル-レナス-）

キャラクター名：レナス・ヴァルキュリア

レナス　→　アーリィ

（画像はPSP版よりスクリーンキャプチャ）

ヴァルキリープロファイルよりレナス・ヴァルキュリアです。
本作の主人公にして、英雄の魂を選定する運命の女神であるレナスがなんと堕ちてしまう……わけではないです。
以下詳細。

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レナスは“ヴァルキリー”と人々に呼ばれる、魂を選定する運命の“三”女神の内の一人で、神格が一番高い女神です。
運命の三女神とはアーリィ・レナス・シルメリアのことで、普段は眠りについているのですが、必要に応じて呼び出され、彼女たちの内の1人だけが目覚めます。
（多分これは彼女が具現する器が1つしか用意されていない・用意できないためだと思われます）
こういった意味で彼女たちは3人で1つである、という表現もできます。

さて、彼女たち、普段はどうしているかというと、人間界に人間として生を受け、人間として生活しています。
その存在は魂の輪廻とも言える存在で、生まれたときからヴァルキリーの器になることが定められています。
そして、必要な時に神界に呼ばれ（転生）、ヴァルキリーとしての記憶が呼び戻され、ヴァルキリーとして覚醒します。

こういう、人間界と神界との間を行き来する、神族の中でも特異な存在であるヴァルキリーは人間界での記憶を持って神界の任に就く……はずなのですが、この時点ではとある理由でフレイによってその記憶が封印されています。
これも詳細後述。

記憶を封印した理由は、レナスが非情に任務を全うできるため、というものでしょう。

その封印された記憶は、本作のキーパーソンであるルシオによって呼び戻されます。

しかし、フレイは「記憶の封印が解かれた」時のために、保険として「セキュリティ」を講じていました。

それは、「レナスの肉体を借りてアーリィが覚醒する」というものでした。
言わば、使えないレナスは用済みであり、切り捨てて、任務により忠実であるアーリィを召喚したわけです。
（アーリィは任務に忠実であるために非情なだけで、悪か、と言われると微妙なところです）

では、なぜ最初からアーリィを召喚しなかったのか、ということですが、これはその時代に覚醒できるヴァルキリーがレナスしかいなかったからです。
ですので、今回のアーリィの覚醒は、レナスの器の中にアーリィの魂を詰め込んだ、不完全な覚醒と言えます。

アーリィはその「不完全な肉体」のまま、自身の宿敵：ブラムスに勝負を挑みに行くのですが……

以降のシナリオは割愛させていただきます。

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以下捕捉。

レナスが記憶を封印された理由ですが、それはDSで発売された「ヴァルキリープロファイル 咎を背負う者」のノーマルエンドで判明します。

DS版はPS/PSP版のさらに前の時代の話で、その頃はまだレナスは人間として生活していた時の記憶を持って任に就いていました。

主人公ウィルフレドは、レナスに自身の父親の魂を持って行かれ、死神：レナスに復讐を誓います。
レナスはそのウィルフレドの復讐が果されるのならと、彼に勝負を挑みます。
結果、彼女は敗れ、消滅してしまいます。
ここにウィルフレドの復讐は果たされたのですが……VPなのでその後の展開は（ｒｙ

さて、こういった「実に人間が抱きそうなくだらない感情」によって貴重なヴァルキリー：レナスを失ったオーディンは怒り心頭。
人間の記憶を持っているからそうなるのだと、次回に彼女を呼び出すときは人間界の記憶を封印しようと試みます。

これが、今作でレナスが記憶を封印されている理由です。

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レナスが青（蒼穹）を基調とした装いで銀の髪であるのに対し、アーリィは上から下まですべて黒を基調として整えられています。
性格も常に上から目線であり、任務を至上とする非情な女神です。
レナスが「黒化」すると、まさにアーリィになるのでしょう。

残念なのはアーリィとレナスが別人物であるということです。
これが本当にレナスの黒化であったのなら……と悔やまれます。

さて、このレナスがアーリィに変化する「黒化」、PSP版ではムービーとなっております。

こんな感じ

このムービーだけ見れば、本当にレナスが「黒化」してしまったんじゃないかと思ってしまいますよね。
大切なのは妄想の力！

ね、やっぱりね、このムービーはエロいんだ、本当に。
こう考えるのは私が悪堕ちフリークだからかもしれませんが

苦しむレナス
内なる別人格が目覚め
虚ろ目
蒼穹の鎧が黒化
髪がほどけ黒化
瞳も黒化
怪しい雰囲気をたたえる最後のコマ

とこれだけ悪堕ち要素が揃っているわけですよ。
これで悪堕ちじゃないとか、どれだけなぶり殺しなのかと小一時間問い詰めたいですよね。

同じくアーリィが消滅する際のムービー（裸）もあります。
こちらはご自身の目で確認していただくとして、前回に引き続いて、よく全年齢向けのゲームでここまで表現できたな、って思います。

ちなみに、PS/PSP版のセラフィックゲートには「ブラックヴァルキリー」というアーリィの強化版（モーション・ボイス等アーリィと同じ）の敵が出現します。
（前述のアーリィは弱過ぎてとっとと消滅してしまうのでこちらでボイスを稼ぐのが定石）
こちらはまさに「ブラック」な「ヴァルキリー」ということで妄想……できないか。

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さて、無理やり覚醒させられたアーリィさん。
ブラムスのところに行ったのはいいんですが、逆に主人公サイド＋ブラムスによってフルボッコにされます。

そして消滅。

短かった。
本当に短かった。

この時点で既にネタキャラに走ってそうなアーリィさんですが、前述のVPDSでは仲間になります。
その時の登場シーンで「ヴァルキリープロファイル：レナス→シルメリアと来てなぜアーリィが出ない！？」と叫びます。
本当に不遇なアーリィさんです。

逆に私はなぜVP2がシルメリアなのか疑問で仕方ないんですがね。
やっぱり黒いキャラって人気ないんでしょうね。
あとは……道徳的な理由からでしょうか。

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2010/03/18追記：

今回の紹介で出てきたキャラクターの捕捉を行っておきます。

○レナス（・ヴァルキュリア）
本作の主人公にして運命の三女神の次女。
銀色の髪に蒼穹の鎧を纏うヴァルキリー。
本作の時代で“ヴァルキリー”と呼ばれているのは彼女。

○アーリィ
運命の三女神の長女。
漆黒の髪、漆黒の鎧を纏うヴァルキリー。
1や2、DSの3作とも登場するが……

○シルメリア
運命の三女神の三女。
金色の髪に浅葱の鎧を纏うヴァルキリー。
2の主人公（はアリーシャか）だが、本作ではブラムスによって「人質」にされている。

○フレイ
豊穣の女神。
本作ではレナスのナビゲーター的な役割を負う。
また、レナスの記憶を封印したのも彼女。

○オーディン
主神。
ヴァルキリーやフレイが従うべき存在。
本作で起こるであろうラグナロクに備えてレナスに人間の魂の選定を命じた。

○ルシオ
レナスの記憶の封印を解くキーパーソン。
かつて“プラチナ”という少女に懇意だったのだが……

○ブラムス
不死者の王。
かつてアーリィと繰り広げた闘いの決着はまだ付いていないらしい。
実は、レザードが賢者の石を犠牲にしなければ回避できなかった“世界の崩壊”を素で耐えるほどの実力者。

○ウィルフレド
VPDSの主人公。
ヴァルキリー（レナス）が残した女神の羽を所持している。

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さて、次回もできれば99年発売のゲームで行きたいですが、RTAでクリアに10～11時間掛かるらしいので果たして私の攻略スピードで間に合うか……

文章だけで紹介してもいいんですが、やっぱりゲームの画像とかイラストとかあった方が分かりやすいですよね。
そして、スクリーンキャプチャするためにはCFWのPSPでクリアする必要があるという……。

とにかく、次回も乞うご期待です！