今回も「プリンセスクラウン」に関する悪堕ちキャラ紹介です。
もはや私が説明するまでもないような有名な悪堕ちキャラクターですよ!
(シナリオに関するネタバレを含みますので、ネタバレを許容できる方のみ先にお進みください)
タイトル:プリンセスクラウン(Princess Crown)
キャラクター名:グラドリエル
(画像はふたば悪堕ちスレの拾い物、以下に掲載する画像はPSP版のスクリーンキャプチャです)
プリンセスクラウンよりグラドリエルです。
属性は「潜在意識・変身」です。
そう、主人公が堕ちるのです!
前回説明しました様に、ゲームの舞台となるのはヴァレナディン王国で、その第三王女にして、女王に即位したのが主人公のグラドリエルです。
グラドリエルは女王になったものの、世界の隅々まで目で見て、実際に起こっていることを肌で感じたい、ということで一人旅に出ます。
そして彼女は様々な渦に飲み込まれていきます。
エリエルのラルヴァ憑依、魔王の復活と魔界の扉、そしてラルヴァの新たな尖兵となったリヨン……。
リヨンの口からは、ラルヴァ復活のためにはヴァレナディン王国の王冠とヴォルガ王国の王冠が必要だと告げられます。
グラドリエルの所持している王冠はリヨンを退けることで守ることができましたが、次はヴォルガ王の王冠が狙われることになります。
ヴォルガ王:ジャディスはグラドリエルの祖父に当たる人物で、ヴァレナディン王国と並々ならぬ因縁のある人物なのですが、その詳細は置いておいて、所謂グラドリエルの血縁の人物です。
その為、彼女はジャディスの下に急ぐことになります。
リヨンの刺客、ネクロ・サマンサを退けたグラドリエル。
しかし、今際の際の彼女の口からなにやら意味深な言葉が出ます。
ようやくヴォルガ王の下にたどり着くものの、今一歩のところでリヨンの攻撃でヴォルガ王は石化、王冠は奪われてしまいます。
リヨンの非道さに怒りと憎しみに支配されるグラドリエル。
そして彼女に潜む闇の側面が姿を現したのでした……
潜在能力を解き放った彼女は、リヨンを退けた後に意識を失います。
そして、自らの精神世界。
そこはヴァレナディン城の謁見の間。
女王が座すべき場所に鎮座するのは自分の闇。
グラドリエルの為に命を落していった人々はたくさんいる。
そして、母エルファーランもグラドリエルが生まれてこなければ死ぬことはなかった。
(エルファーランはグラドリエルを生むと同時に命を落としました)
これらの事実に胸は痛まないのか?と闇はグラドリエルを責め立てます。
返す言葉もなく、ただのその事実に打ちのめされるグラドリエル。
闇が自分を支配しそうになるその瞬間、王冠に眠るエルファーランがグラドリエルを激励し、彼女を再び奮い立たせます。
運命と宿命を受け入れたグラドリエルに迷いはありません。
ここに「グラドリエル」と「悪のグラドリエル」の自らの存在意義を賭けた闘いが始まったのです。
そして……
闇の側面といっても、それはグラドリエル自身。
彼女は暗い意識の中、ずっと光を求めていた孤独な存在だったのかもしれませんね。
なんとも驚愕する悪堕ちです。
まず、(女性の)主人公が堕ちるというというゲームはそうありません。
しかも、堕ちてBAD ENDではないのです。
(男性の主人公の闇の側面が……というのはよく見かけますね)
そして、このゲームの特徴として、
闇に堕ちた女性は巨乳になる
ということも驚愕です。
(プロセルピナ……はまぁいいか)
もしかすると、悪堕ちのそういった流れはこのゲームから派生したのかもしれませんね。
あと、この悪堕ち話、ここだけで終わらないで、なんと、このイベント以降、「王冠を所持していれば」(パワーゲージMAX時のみという制限は付きますが)任意のタイミングで悪のグラドリエルに変身することも可能になるのです。
とても魅力的なシステムなのですが、如何せん変身後は扱いづらいのであまり変身しないという……
悪のグラドリエルの攻撃パターンの紹介でも。
基本的に自分の周辺に浮かぶ魔法石で攻撃してきますが、時々召喚魔法を使います。
毒蛇召喚。
画像では1体しか映っていませんが、普通は2体同時に召喚します。
かなり使用頻度が高い召喚。
狼(名称不明)召喚。
画面を一往復するのでガードではなく避けに集中したほうがいいですね。
使用頻度はそこそこ。
火の精霊(名称不明)召喚。
ガード不可・不可避の画面全体必中攻撃。
悲しいかな、レア過ぎて(多分一定時間経過で発動)これを見る前に倒してしまうくらいに弱いのですよ彼女は。
こちらの攻撃をガードする悪のグラドリエル。
ガードモーションがメタル化という発想はそれまでなかったので新鮮でしたね。
プリンセスクラウンはセガサターンという括りのみならず、全てのアクションRPGの中でも屈指の人気・高評価を誇る作品です。
世界観はそのまま「御伽話」であり、子供向けなのですが、その王道性や教訓めいたストーリーには大人をも惹きつける魅力があるのだと思います。
キャラクターのイラストの可愛らしいのですが、それと対応するかのように、キャラドットや背景を含むグラフィックが繊細にドット絵で描き込まれており、見ていて清々しい気分になります。
また、それぞれのキャラクターが随所で行うちょっとした仕草も、ゲームをプレイしていて飽きを感じさせないです。
そして、BGMがこれまた神の領域なんですね。
プリンセスクラウンのサウンドトラックが現物4万円という事実にも納得がいきます。
パワーゲージを消費して行動するというのは、戦闘中に様々な駆け引きが楽しめて面白いですし、装備品によってそれらの行動が変化することで戦略性の幅を広げています。
自分に合った行動ができる、という点ではアクションRPGとしてポイントが高いと思います。
また、パワーゲージの存在だけでなく、こちらのモーションの隙を突いて敵がカウンターを行ってくるので、キャラクターごとの攻撃特性を把握した上で敵の隙を付く行動を心がける必要があります。
こういうとかなり難しいアクションゲームな気がしますが、実際やってみると隙を突くというのは結構楽しいですよ。
回避と魔法が少々性能が高い気がしますが、それを含んでも上記のカウンター等があるのでいいバランスの難易度だと思います。
基本的にどのボスも物量戦を挑めば必ず勝てますし、アクション苦手な方にもオススメできる作品ですね。
ただ、マップ間の移動が魔方陣を除きすべて徒歩で、その間に遭遇した敵は逃走不可なので、目的地に向かうのが少し煩わしいかもしれません。
ストーリーに関しては、全部で5つの物語があり、最初に選択できるのはグラドリエルの「王冠の姫」で、これをクリアすることで次にエドワードの「魔の剣」をプレイできます。
これをクリアすることでポートガスの「宝の島」、プロセルピナの「魔法の薬」が選択でき、これら4つの物語をクリアすることでグラドリエルの「最後の物語」が姿を現し、これをクリアすることで晴れてエンディング(スタッフロール)となります。
物語のボリューム的に
王冠の姫>>>魔の剣>宝の島>>魔法の薬>最後の物語
ですが、難易度的には
魔法の薬>>>宝の島>魔の剣>王冠の姫=最後の物語
だと個人的には思います。
というのも、キャラクターによってモーションが違いますので、それによって攻撃頻度・攻撃力が変わります。
ポートガスは攻撃性能はいいのですが、攻撃力が低く、装甲が紙な気がします。
プロセルピナは色々扱いづらいため、ドラゴンとかかなり苦戦します。
エドワードは攻撃範囲が広く、グラドリエルはモーションが速く、二人とも扱い易いキャラクターです。
そして、プロセルピナの物語は単なるお使いイベントであるため、他の物語に比べて目的地がない分、シナリオ攻略が難しいのです。
しかし、プロセルピナのエピローグはとても面白いので、一度ご覧になることをオススメしますよ。
クリア時間としては20~30時間でしょうか。
とにかく、グラドリエルで1/3は占めます。
5~10時間くらいでエリエルとグラドリエルの悪堕ちが見れるので、そこだけプレイするというのもありといえばありなのですが、折角なので全てプレイしていただきたいですね。
是非ともプリンセスクラウン、ご賞味あれ!
さて、久しぶりにプレイしてストーリーを再確認したのですが、
これを見て「憎悪に満ちたグラドリエル」とか思い浮かべて一人ニヤニヤしていましたよ!
ちなみになんですが、プリンセスクラウンは略称「プリクラ」なのですが、これはつまり「プリント倶楽部」と諸に被ってましたね。
普通はプリクラっていうともちろん後者のことなんですが、今ではプリクラっていう言葉自体使われませんね。
月日が流れ、流行が去るのは早いものです。
あと、ふたばでの拾い物を掲載しておきますね。
ところで、戯言なのですが、ずっと「ヴァレナディン王国」だと思っていまして、ゲーム中も「ヴァレナディン王国」なのですが、公式ページでは「ヴァレンディア王国」となっていて、どちらが正しいのかよく分かりませぬ。
悪グラは使い方があって。
気力ゲージが減らなくなるアイテムを使えば魔法うちほうだry
>戯言 ゲーム中も「ヴァレナディン王国」なのですが
ゲーム中も公式も王国名は 「ヴァレンディア王国」です。
ヴァレナディン は王国ではなく、ヴァレナディン城 ヴァレナディン城下 です。
以上細かい突っ込みでした。